inaさんへのインタビュー

2022-08-07Column

シャンリーさん:
2年振りにMAD界隈に戻ってこられたという事で、他の方の動画を見るのも久々だったんじゃないですか?

inaさん:
はい。気付いたらしょーさんとか、色んな人がいなくなってたりしてたんですけど、凄い人がいっぱい出てきてるなぁって。ブラマンさんとか。

–今回のAniPAFE参加作で特に印象に残っている動画などありますか?

inaさん:
『シオリエクスペリエンス』は心震えました。
倉庫番さんのも本当良かったですし、シャンリーさんのも凄かったです。

シャンリーさん:
とても嬉しいです。

inaさん:
この2年間MAD見る事全然無かったんで、最近暇な時間に過去のAniPAFE参加作とか見てたんですけど、シャンリーさんの「三ツ星カラーズ」のMADとかやべぇなって思って。いつの間にこんな化け物になったんだみたいな(笑)

シャンリーさん:
Adobeに魂を売ってしまいました。

inaさん:
(笑)

–inaさんといえば、非常にセンスの高いデザインを動画に取り入れている所も特徴の1つですが、デザインの勉強はどのようにされたんですか?

inaさん:
mizugorouさんがAMV JAPANで書かれた記事に載ってた本を買って読んだりしました。むっちゃ参考になりました。

mizugorou_753さん:
まじすか
あざっす

inaさん:
あとはPinterestとかめっちゃ見ます。
気に入ったのをいくつか保存して、その保存したボードを元に出てくるおすすめをひたすら見てます。

シャンリーさん:
僕もモチーフとか決める時に検索したりして使ってますね。

inaさん:
他には動画を見たりアニメを見たり。良いインプットになります。

–ゲストの皆さんにお聞きします。皆さんの中で特に印象に残っているinaさんのAMV/MADがあれば教えて下さい。

シャンリーさん:
僕は今年のAniPAFEの声カノMADですかね。めっちゃ良くてビックリしました。見てて清涼感が心地良かったです。

まさか!さん:
自分は、響け!ユーフォニアムの『Nadia’s Bake』が凄い印象に残ってますね。他には無いような選曲センスだし、初投稿という事で衝撃的でした。
それを更にパワーアップさせた翌年の『Stay』もかなり印象に残ってます。


(Stay – AniPAFE2017参加作 総合7位 / 視覚・技術賞4位)

いはさん:
私は、ユーフォもいいですが、よりもいかなあ?


(Finest Hour – AniPAFE2018参加作 総合7位 / 演出賞3位)

シャンリーさん:
当時見た時、「何だこれ、すげぇ!」って感想しか出なかったです。凄すぎて。

さんちぇさん:
私はガヴリールドロップアウトのMAD。かわいいです。


(SWEETY PAW – 第6回ANIMAAAD祭参加作)

inaさん:
これは第6回ANIMAAAD祭に遅刻して、しかも作り込みが出来ずに投稿してしまったので、ちょっと心残りのあるMADです(笑)

さんちぇさん:
あと、さっき出ましたけど、初投稿のユーフォMADも素敵で印象に残ってます。当時、per_secondさんとか鼻炎さんとか愛案さんとか、AMVっぽい作風の人達がいた流れみたいなおしゃれな感じがあって。今は減っちゃってますけど、ああいうのも好きだったので。

inaさん:
今年のAniPAFE見てて思ったんですけど、AMV勢が全然いなくなってて寂しいものがありますね。僕が言うのもあれなんですけど(笑)
僕は静止画の方に行きましたけど、アニメ素材で限界を求めて作ってる人って応援したい気持ちがあって、こばやしさんとかささのはさんとか。
こばやしさんの今回のAniPAFE参加作とか本気で心打たれましたし、ささのはさんが最近作ったガルパンのMADも本当に良かったですし。

mizugorou_753さん:
僕は『スローモーションをもう一度』ですかね。
元MVが好きで何回も見てて、そのMVの演出が自分の頭で凝り固まってたんですけど、それをいい意味で壊してくれたのがとても好きでした。

inaさん:
元MV、個人的に凄い好きです。実写とモーショングラフィックスの融合になってて。サビの辺りのモーショングラフィックスとか参考にしてます。

シャンリーさん:
これビックリしました。久しぶりにinaさん見かけたと思ったら、静止画で投稿されてるしめちゃめちゃクオリティ高いしで、度肝抜かれました。

inaさん:
これは作ってて苦しかった(笑)

シャンリーさん:
苦しかったんですか?

inaさん:
MAD界隈から離れてたので投稿してもスルーされるだろうなって思い込みがあったのと、原作も連載終わってる誰も知らないかもしれないソースで、且つ80年代知らないのにそのデザインを踏襲しようとしてたし。80年代を調べる為に資料も買ったんですけど、それ活かせてるのかな?って。
なので作ってる内にモチベーションが低下してて、2回くらい作って没にしてを繰り返しました。

津名さん:
私はMLEに参加していただいた動画『この世界が綺麗なのは』です。素晴らしくて満足でした。成仏出来た感じでしたね。

inaさん:
(笑)

津名さん:
本当にイベントに来ていただいてありがたかったですし、今でもこの作品は好きなので。

–inaさんは、ご自身が作られたAMV/MADで特に思い入れのある動画を挙げるとしたらどれを選びますか?

inaさん:
2本あって、まず『スローモーションをもう一度』なんですけど、こっちは本当に作るのが苦しかった。80年代のデザインも分からなくて、MAD界隈からも離れてて、あと曲自体がモーションと合わせ辛いんですよ。クオリティに関しては未だに納得してなくて・・・。
復帰作としてどうしても出したいっていう勢いで投稿したので、結構苦い思い入れです。

もう1つは「声カノ」のMADです。こっちは作ってて本当に楽しかったです。原作が本当に好きなので、徹頭徹尾楽しんで作れたっていうか。
AniPAFEで構成賞に入りたかったので圏外だったのは残念なんですけど、総合賞で前回より上を行けて、且つ原作者の矢村いちさんに好意的な反応を貰えたので良かったです。

–inaさんが思うAMV/MADの魅力とは?

inaさん:
自分はAMVとかMADを通して良い楽曲や作品を教えてもらったので、そういうきっかけを与えてくれるところですね。

–inaさんにとってAMV/MADとは?

inaさん:
自分のルーツから辿ると、知らない音楽とか作品と巡り合えるコンテンツです。
全然高尚なものじゃなくてただの二次創作なんですけど、楽曲に対しても作品に対しても愛が無いと生まれないもの。
それと、ゆっぴさんがこの前生放送で言ってたと思うんですけど、「自分の原点でもあり帰ってくる場所」。
自分も2019年に界隈から離れたんですけど結局帰って来たので。「ゆっぴさんが自分の言いたい事言ってくれた!」って感じです。

–inaさん、本日は楽しい時間をありがとうございました。

inaさん:
こちらこそ!ワンダフルモーメントでした!

津名さん:
これからも、inaさんの作りたいものをどんどん作っていっていただきたいです。楽しみにしてます。

いはさん:
inaさんの素晴らしいセンスを、今後も生かして行って欲しいです!
MADもですが、MADだけじゃなく、人生全てに、素晴らしいセンスを!ってことで!


以上です。
お忙しい中参加して下さったinaさん、ゲストの皆さん、本当にありがとうございました。
そして、この記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。

[インタビュアー・記事編集:じょん]

インタビュー記事一覧
第1回:HIROKIさん
第2回:mizugorou_753さん
第3回:さんちぇさん
第4回:津名さん
第5回:まさか!さん
第6回:babanさん
第7回:Pluviaさん
第8回:大麦さん
第9回:こばやしさん
第10回:シャンリーさん
最終回:inaさん
番外編:いはさん

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Posted by John