インタビュー:「mizugorou_753」さん
先日、AMV-JAPANの定例VocieChat会第4回の内容をまとめた記事『「津名」さんにインタビューしてみた!』が投稿されました。
その記事の最後に書かれていましたが、元々この定例会の内容は表に公開しない前提で始めたものであった為、第4回より前の回は録音をしておらず、記事にする事は諦めざるを得ませんでした。
しかし、その事を知った第2回のゲストであるmizugorou_753さんから、「質問のリストを送ってもらえれば、改めて回答を書いたものをお渡しします。」というお言葉を頂きましたので、ありがたく回答をもらい記事にさせていただく事にしました。
ゲスト:
AniPAFE2012覇者。
2012年~2016年には海外のAMVコンテストにも参加し、ロシアのAKROSS CON 2013ではファイナリストに選ばれた。
最近は手描きMADやイラスト・漫画制作を中心に活動中。
以下が質問とその回答です。
–「mizugorou」というハンドルネームの由来を教えて下さい。
mizugorou_753さん:
好きなポケモンの名前です。
ポケモンシリーズが進むにつれ好きなポケモンが増えたので、時代が違ったらハンドルネームはエモンガだったりマホイップだったかも知れません。
–動画編集に使用しているソフトは何ですか?
mizugorou_753さん:
最初はウィンドウズムービーメーカーで「【MAD】 -MGD- 【Love Live!】」まではaviutl、それ以降はAfter effects cc2015です。
(sm20710673 -MGD-)
–2011年9月に初MAD「日常のボーボボ」を投稿されました。MADを作り始めたきっかけを教えて下さい。
mizugorou_753さん:
始めはMADを作ろうと思って作ったわけではなく、好きなアニメに好きな曲をくっつけて遊んでいたらそれがMADと呼ばれていて、そこから意識してMADとして作りはじめました。
(sm15594584 日常のボーボボ)
–2012年4月に投稿したMAD「scissors dance」からは、モーショングラフィック等を取り入れたデザイン性のある動画を作るようになりました。スタイルの変化にはどのようなきっかけがあったのでしょうか?
mizugorou_753さん:
詳しくは後述しますがUMさんに影響を受けたからです。
(sm17689170 scissors dance)
–2015年からは手描きMADを投稿するようになり、最近は「アイカツスターズ!」の二次創作漫画も描かれています。絵を描く事に興味を持ち始めたのはいつからですか?
mizugorou_753さん:
自身の映像の表現に限界を感じ3Dか手描きに着手しようとしたときに、これも後で後述しますがUmikaさんとZEVS1993さんのMEP「【AMV】 Our Tapes」を見て絵を描こうと決めました。
余談ですが3Dはお金がかかるし絵は紙と鉛筆あればいけるだろと思っていたんですが、絵の教本を買ったりとあるアニメーターの方に教わったりして結構お金が飛びました。
(Our Tapes – Umika & ZEVS1993)
–MADを作る上で、特に影響を受けたMAD作者さんはいますか?
mizugorou_753さん:
影響を受けた作家さんはたくさんいらっしゃいますがあえて数人に絞るとすると、AMVではUmikaさんでMADではUMさんです。
まず、Umikaさんの動画を見ていなかったら今頃絵を描いていませんでした。
手描きのカットを入れることによって既存のカットに縛られずこんなにも自由に映像を作れることに感銘を受けその当時絵をまともに描いたことがありませんでしたが、Umikaさんのような動画を作れるのならと考え挑戦してみようと思いました。
多分Umikaさんの動画を見て絵を描こうとしていなかったら表現の限界を感じ映像を作るのを辞めていたと思います。
そして、UMさんは前述した通りMG系の影響をかなり受けています。
また言葉で表現するのはとても難しいのですがUMさんの作品は曲と映像が「溶け合っている」感じがして見ていてとても引き込まれる感覚があるんです。
おそらくですがそれは演出もさることながら選曲にもかなりこだわりがあるんだと思います。
そこから自分も選曲にはかなり気を使うようになりました。
いつか自分もUMさんのような没入感のある映像を作れるようになりたいです。
(まどまぎ☆さいれん – UM)
–これまで約50本のMADを投稿されてきたmizugorou_753さんですが、今まで作った中で最も思い入れのあるMADはどれですか?
mizugorou_753さん:
最近作ったシャニマスの手描きMAD「限界」と「後生」ですね。
ようやく全カット手描きの映像を作れるようになったという自身の成長を感じる作品になりました。
もちろんもっと画力や技術を伸ばしてもっといい作品を作れるようになりたいっていう欲はまだあります。
モーション系では「dazzling chain」です。この動画はUMさんの動画のような曲と映像が[溶け合っている]感じを出すことをかなり意識して作りました。
それができたかどうかは見た方にゆだねますがかなり気に入っています。
(sm37586083 限界)
(sm38625999 後生)
(sm35696109 The dazzling chain)
–MAD初投稿からもうすぐ10年になります。現在mizugorou_753さんがMADを作る理由、そしてmizugorou_753さんが考えるMADの魅力とは何ですか?
mizugorou_753さん:
MAD製作を辞める線引きは自分の中にあってそれがあったら辞めると思います。
それでも10年続いたのは自分でもびっくりしてます。
MADの魅力は自分の好きな作品の好きな所を拡大して第三者に伝えれることですかね。
–MAD作者として活動してきた中で最も印象に残っているエピソードがあれば教えて下さい。
mizugorou_753さん:
数年前にずっとプリティーリズム・レインボーライブで作りまくってたときにアニメのスタッフに反応してもらったことです。
よく漫画の静止画MADで原作の人が反応するのは良く見かけてましたがアニメに携わっている人が反応しているのは珍しいなぁと思いつつとても嬉しかったです。
–今後はどのような活動を予定していますか?
mizugorou_753さん:
手描きMAD製作を中心に活動していくと思います。
今はアニメーションの練習をしていて最終目標はフルアニメーションの映像を作ることです。
以上。
mizugorou_753さん、回答ありがとうございました。
後書き:
mizugorou_753さんにたくさんの貴重なお話を伺う事が出来ました。
これからの活動にも期待です。
AMV-JAPANの定例VocieChat会は全11回を予定しています。
全ての回が記事になるかは分かりませんが、もし投稿された時には、是非閲覧していただけると嬉しいなぁと思います。
各回メインゲスト
第1回:HIROKIさん
第2回:mizugorou_753さん
第3回:さんちぇさん
第4回:津名さん
第5回:まさか!さん
第6回:babanさん
第7回:Pluviaさん
第8回:大麦さん
第9回:こばやしさん
第10回:シャンリーさん
最終回:inaさん
番外編:いはさん
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