歌詞シンクロ論Vol.1
こんにちはmizugorou_753です。
今回は自分がMADを作る時に歌詞と動画を合わせる際、
意識している事の中で汎用性の高い
ものを数回に分けて軽い講座のような形で連載していこうかな~と思います。基本的に初心者向けです。
まず前提としてMADに対して
このように作るべきであるというようなルールは無いですし
(自由に作るからこその個性が一番魅力的だと思います)
また、自分の作り方を押し付けるものでもありません。
少しでも皆さんの制作の助けとなればうれしいなって感じでやっていきます。
1)ストレート
文字どうり歌詞そのままの画を入れることです。…えっそれだけ!?って感じですがコレが基本であり奥義です。簡単なようですが例えばフル尺ですべて歌詞に合わせたものを入れるとなるとよっぽどのことでない限りまず不可能です。そういうMADを作る作者さんを何人か知っていますが
やはり初心者にはハードルが高いかと思います。少し話がそれましたがこのテクニックはかなり応用が利くのでいくつか基本を押さえながら見ていこうと思います。
例えば「晴れ渡る青空」という歌詞があったとします。基本は
となります。少し画的に寂しいですが極論これを続けられればいわゆる「シンクロ率が高い」などのコメントをいただけるのではないでしょうか。しかしさっきも言いましたが難しいですよね。ではどうするか?
応用1)画の情報量を上げる
歌詞は「晴れ渡る青空」のままでさっきの画像にキャラクターを入れます。
ここで重要なのはメインの画が歌詞に合っていれば他のスペースには何が入っても良い、ということです。
こうすることで前後のカットの調整が楽になったりします。
もちろんここではキャラクターは脇役なので大きくしてはいけません大きくするとカットのシンクロ率が下がってしまいます。
応用2)ずらして強調したい所だけシンクロさせた画を入れる
「晴れ渡る青空」を仮に「晴れ渡る/青空」とカット割りします。
このように歌詞の焦点を絞り圧縮することで前半の歌詞をある程度自由にシーン選択できるようになります。
どうしても歌詞に合うカットが見つからない場合このように歌詞の一番伝えたいポイントを見極めそれ以外をつなぎのカットとしてシーンを埋めていきます。
コツはつなぎのシーンはなるべく短いスパンで終わらせることです。例の動画でも晴れ渡るという歌詞と走るシーンはあまりシンクロしていませんですからあまりに間延びするとシンクロ率が損なわれます。
曲調などで変わりますが1センテンス位で区切るのが調度良いかと思います。
応用3)合成
少し動画編集できる人ならば合成して無理やり歌詞に合わせましょう。ただしただ合成しても芸がありません例えば瞳に青空の動画を合成して
このようにすると青空を喜んでいる被写体の心情を受け手が想像できる画に見えませんか?
合成するということは画の情報量を上げるということなので常に合成した画に受け手がどうゆう印象を持つか想像しながら合成しましょう。(海外などの音とのシンクロを重視するAMVなどはその限りではありません)
2)メタファー
比喩の事です。歌詞を連想ゲームのように発想を飛躍させたカットを入れたり、またキャラクターの生き様や描写が歌詞に合致してる場合そのままカットに入れることです。抽象的な歌詞であればあるほど自由度が高いです。
例えば「幸せ」という歌詞があったとします。
ここでおいしいものを食べる→幸せという連想でおいしそうに食事をしているキャラクターのカット入れてみます。
このようにほぼストレートに近い考え方ですが連想を飛躍させればさせるほどカット選択が自由になります。しかしそのかわりシンクロ率が下がるのでバランスをよく考えてカット選択をしましょう。
次に「笑顔」という歌詞があったとします。その場合島村卯月を入れておけば大体成立します(オイ
たとえが少し雑でしたがそのキャラを鑑みてこの歌詞はこのキャラを表している時びしっとカットを入れられるとかなりのエモーションを得られると思います。
応用)ジャスチャー
歌詞に対してキャラクターにボディランゲージなどでシンクロさせるとコミカルで楽しい印象の画になります。
YEAH!!って感じですねYEAH!!って感じの歌詞にいれましょう(
3)アンチ
あえて歌詞の逆の意味合いのカットを入れる。これによりいわゆる「反語」のような効果が得られ後のカットの歌詞シンクロを強調させる考え方です。
さっきと同じ様に「晴れ渡る/青空」とカット割りします。「晴れ渡る」という歌詞ではわざと「雨」のシーンを入れその後青空を入れてみましょう。
こうすることで後のカットの青空が強調されます。
また歌詞によりますが雨→雲が晴れていく時間経過のカット→青空とした方が受け手に優しいかもしれません。
応用1)アンチ+合成
アンチは基本的にシンクロの逆なので
前後のカットのケアをしっかりやらないと受け手に違和感を与えてしまう恐れがあります。
しかも歌詞との兼ね合いで説明不足になってしまう事が多々あります。そこで合成して情報量をあげて違和感を与えないようにしましょう。
同様に「晴れ渡る/青空」とカット割りします。
こうすることで雨がやんだ状況または雨が降っている状況に対して晴れることを望んでいる被写体の心情を表しているように見せることができます。
応用2)盛り上げるための布石
MADの見せ場を最大限に盛り上げるためにその手前のシーンをあえて歌詞と逆のカットを入れることにより見せ場を引き立てます。この考え方は流れが大事なので実際に自分が使ったMADから例として説明します。
1分55秒辺りから歌詞「手を握っている」で手を握れず悲しみにくれる主人公からラスサビに飛びます。このように下げて上げるもしくは上げてから下げるとMAD全体にメリハリがつき
長い尺の動画でも飽きがこない様につくれます。
いかがでしたでしょうか以上で歌詞シンクロ論Vol.1は終わりです。次回はテキストを絡めたシンクロを考えてみたいと思います。また随時コメント欄で感想や意見(ここがわかりにくかった等)もお待ちしております。
それではまた!
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ディスカッション
コメント一覧
なんとなくは分かっていても、こうやって文字にする事が大事なのではないかと、改めて思います。
意外と出来ていない事も多いですしw 私とかw
続きがあるみたいなので、それも期待してます!
いはさんコメントありがとうございます!
今のところ頭の中ではVol3まで考えてて需要とアイデアがあれば予定より増やしていこうかな~って感じです。
このような記事を書くのはまだまだ不慣れなので暖かく見守ってくれればうれしいです><