日本のMAD動画の始まり
1.自己紹介
はじめまして、yuuと申します。
動画MADの製作者をしております。
1998年よりMADビデオ上映会というオフラインでのコミュニティ等で制作活動をしており、2018年からニコニコ動画・ニコニコ生放送で活動をはじめました。
2.MADの始まり
さてみなさん、日本におけるMAD動画がいつからあるかご存知でしょうか。
今となっては、実はあまり知られていません。
1985年、近畿大学の有志によって作られたイベント企画集団「企画グループ十二支団」が製作したパロディビデオが、世に認知された最初のMAD動画とされています。同人イベント会場の中に上映スペースを設け、30分ほどのパロディビデオを上映したのが、動画MADの歴史の始まりと言われています。
イベントに来場されたお客様を楽しませる目的で作られ始めたことから、日本の動画系MADは長年パロディ由来として語られてきました。
十二支団がMADビデオを作り始めたきっかけは、1980年ころ、MADの創始者、十二支団団長のtencho氏(旧天超さん)が、偶然ビデオデッキの録画とアフレコボタンを間違え、一休さんのOPに月光仮面の曲が上書きされてしまったとか。それが面白くて、当時様々なOP差し替えを作ったとのことでした。
なお”MAD”と名がついたのは1990年ころに入ってからと言われており、当時は”パロディビデオ”と呼ばれていました。
※ tencho氏は私のMADの大師匠のお一人で、昔からいろいろなウラ話を聞かせて頂きました。
~ 創世記の時系列 ~
1976年 音声MADの登場「奇知害低符」※大阪芸大 有志
1980年 tencho氏が学生時代にパロディ動画を実験製作
1982年 AMVの登場
1985年 MADビデオの登場「十二支団ビデオ」※近畿大学 有志
3.MADが広まったきっかけ
ネットがまだなかった時代、流通媒体はビデオテープでした。
1990年代にはいると同人イベント会場などに個人製作のビデオを持ち寄るなどして、MAD専門の上映団体が増え始めました。90年代後半から00年前半には日本各地で上映会が開催され、製作者間のネットワークが出来始めました。
2020年現在もMADビデオ上映会は定期的に継続開催されており、MAD関係者のオフ会の場として開催されています。
4.AMVとMADの関係性
MADとAMVの発生にシンクロニシティを感じてしまいますが、特に直接の接点はなかったようです。
しかし、ビデオテープの規格統一と、ビデオデッキが市場に出始めた時期を考えると自然な流れではないでしょうか。オタクの考えることは世界共通ということですね。
○ MADビデオ上映会
現在、上映会施設での上映イベントはこちらがございます。
ご興味ございましたら、ぜひお声がけください。
「自主編集動画上映会」東京 5月
「名古屋味噌煮込上映会」名古屋 11月
「WNA in 京都」京都 9月
「楽市楽座」東京 6月・11月
○ 自己紹介
ハンドルネーム:yuu
作品タイトル名:電脳絵巻
活動場所 :楽市楽座、楽市楽座ヒミツ上映会
自主編集動画上映会、名古屋味噌煮込上映会、ニコニコ動画、他
ニコニコ生放送:「ウラW∀ÐΛIÐEO上映会」
毎週土曜日 23時より放送
HP:http://www.dennouemaki.info/
ニコニコ コミュニティ:https://com.nicovideo.jp/community/co3915979
※MADビデオの歴史や裏話など、私のブログにも書いておりますので、興味ありましたらぜひ覗いてみてください。
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