[iha’s column] 勝手に2018年のアニメを語る
毎年1月は、昨年1年間のアニメについて語らせて頂いております。
2018年は群雄割拠、戦国時代!
突出したアニメこそありませんでしたが、それぞれのアニメに良い所があり、甲乙付けがたかった!
その為、10位は同率で4作品入れさせて頂きましたw
同率多数って、何か別のイベントを思い出しますねw はいw
一応順位を付けてありますが、全てが1位でも構いません!
その他にも、別枠で2作品、合計15作品を御紹介させて頂きます。
全てのアニメを見ている訳ではないですし、非常に偏っています。
「あの作品が入っていない!」と言うクレームも良ければコメント欄にどうぞw
ついでに、お薦めの話数も御紹介。
本当は全てのアニメでMADを作りたいくらいなのですが、まあ無理なのでw スイマセンw
● 第10位 りゅうおうのおしごと!
現実の将棋界であった棋譜や事件に、幼女をこれでもかとブチ込んだ快作。
怪作ではなく、今のアニメ界・ラノベ界では王道と言って良いかと思います。
オススメは、ギャグの切れも凄まじく、ライバルとの初対決もあり、最後は泣かせにかかる第5話!
show you guts cool say what 最高だぜ! 明けましておめでとうございます!
● 第10位 フルメタル・パニック! Invisible Victory
「Invisible Victory = Ⅳ」なんですかね?
通称フルメタの4期です! 私的には前半、主人公達が負けて、部隊が壊滅する所の絶望感が半端なかったです! 作画はちょっとアレでしたがw
と言う訳で、オススメは最初から敵が飽和攻撃を仕掛けて来る第1話! こんなん勝てへんやん!
● 第10位 シュタインズ・ゲート ゼロ
こちらも通称シュタゲの、映画も含めると4期と言って良いのでしょうか?
オススメは鳳凰院凶真が、ついに帰って来た22話!
構成完璧! ギャグも完璧! 最後のBGMに演出まで完璧! まさに、パアアアフェクト!
戦闘シーンが、もうちょっと良ければ、順位ももっと上でした!
● 第10位 はねバド!
作画が、動きが! 凄まじい! バドミントンの動きもですが、ガラスに映った背景の車まで動いているレベル! 誰がそこまでやれとw
リアリティを追及し過ぎた為に、スポーツ選手のギスギス感まで表現してしまい、見ていて辛いのが問題でしたw
オススメは闇落ちした主人公が、嘗てのライバルを煽り倒す第7話!(ダメじゃんw
● 第9位 火ノ丸相撲
所謂、ジャンプ系から私が選んだのはこちら!
最も肌色率が高い事で有名(当たり前)相撲漫画のアニメ版です!
アニメ化するにあたり、ストーリーをグッと縮めた為に、ジャンプ系にありがちな間延び感がなく、速いテンポで話が進んでいます!
グッズなどは売れそうにありませんし、引き延ばしする気がなかったのかもw
オススメは、仲間同士が個人戦でぶつかり合う第10話!
県予選の個人戦が、たった1話で終わりますw
● 第8位 ゴールデンカムイ
大英博物館初の漫画展でメインヴィジュアルに選ばれ、博物館の公式Twitterヘッダも飾っています!
自然と、文化を描いた美しい作品!……なんですけどねえw
登場人物は、殺人鬼、精神異常者、ホモのオンパレードw
大英博物館は、ちゃんと読んで、これを選んでいるのでしょうか!?w
オススメはアイヌ文化や、狩猟、サバイバルてんこ盛り! そしてボスキャラ二人の初登場となる第2話!
このころのアシリパちゃんは、まだかわいかったw
● 第7位 宇宙(そら)よりも遠い場所
ニューヨーク・タイムズの「ベストTV 2018 インターナショナル部門」受賞作品。
これだけで如何に凄い作品かが分かります。
民間南極観測隊に同行しようとする少女達4人の物語を、シリーズ構成・脚本の花田十輝が見事に描き切りました。
なかなか南極に辿り着きませんので、最初はちょっと地味な感じです。キャラも地味。
しかし派手さはありませんが、一般の人が見易い作品になっているかと思います。
オススメは、やはり第12話「宇宙よりも遠い場所」ですね!
● 第6位 ゴブリンスレイヤー
暴力や性的描写によって細かく年齢制限が掛けられている米国で、1話を普通に流してしまったTV局が、謝罪に追い込まれた問題作!w
しかし、この描写に手を抜いたら、主人公が何故壊れたのかが視聴者に伝わりません!
惜しむらくは、子供の頃に何があったのかを、細かく描写しなかった事。
そっちの方が1話より酷い事になっていたので、アニメスタッフも自重したのだとは思いますがw
第11話と12話、最後の仲間が集まってのバトルは「ゴブリンフレンズ」と言って良いかと!
テンプレな構成ですが、これでいいんですよ、これで!
● 第5位 ハイスコアガール
今年のおっほい枠(そんな物は例年ありませんw
レトロゲームと青春と言う、最近の流行りと言って良いテーマですが、ストーリー運びが素晴らしい!
原作の絵があれなので、完全CGでもあまり違和感なし!
いいえ! ゲーム画面との兼ね合いもあるので、フルCGの方が良かったまであります!
オススメは、小学生編の最後! 大野との別れを描いた第3話! 3話で盛り上がるアニメは名作!
● 第4位 SSSS.GRIDMAN
おっほい枠その2!w
最後まで、特撮版のリスペクトを徹底した、制作会社トリガーらしい動きのある一作!
しかし皆様は、あの最後でハッピーエンドだと思いました!?
私は残念ながら、アカネがとても心配です!
アカネの部屋はごみ溜め。食べ物を踏みつけるくせに、自分の食べ物を零されただけで殺そうとする。アンチには暴力を振るう。主人公達を性的に誘惑する。
これはきっと、現実世界でアカネが受けて来た事なのです。
その世界に戻ったアカネは、これからまた凄く酷い目に合うと思います。
ただし、堂々と、正しい行いをし続ければ、きっと誰かがアカネを助けてくれる。
友達になってくれる。そう信じたいですね!
「アカネはさ、何処へ行ったって堂々としてないと。私たちの神様なんだから」
MADを作っている皆様! 皆様もMADに登場するキャラ達の、MADの神なのです!
是非、現実世界でも堂々としていて下さい!
オススメは第10話!
● 第3位 ゆるキャン△
キャラの可愛さと、自然の美しさ、真面目なキャンプ描写が絶妙に組み合わさった、2018年で最も完成度の高いアニメ作品と言って良いかと思います。
非の打ち所の無さで、今回3位に入れさせて頂きました。
素晴らしい作品は、その周辺にも大きな影響を与える物で、アウトドアグッズが飛ぶように
売れ、様々なキャンプ地で来場者が増えたと言うのも、その証左となっています。
完成度が高いので全ての話が良いのですが、第5話 「二つのキャンプ、二人の景色」などがオススメでしょうか?
● 第2位 ルパン三世 PART5
ルパンシリーズ初挑戦の大御所・大河内一楼が、ルパンシリーズを見た事がない若者にも楽しんで貰える「現代の新しいルパン」を目指すと同時に、「これまでのシリーズを全肯定する」と言う、難題に挑んだ意欲作。
現代フランスを中心に、オムニバス・クリフハンガー形式で様々な時代のルパンを描きながらも、ジャケットの色で区別。
全ての時代をきちんと経過している為に、ルパン達の言動がオジサンどころか定年退職間際の老人に近く、ネット社会に微妙に付いて行けていないと言う設定。
この試みは「今作はルパンシリーズの分岐点になる」とプロデューサー達からも絶賛される事になりました。
この成功により、ルパンシリーズは今後も展開を続けて行ける訳で、この50年も続いているシリーズへの貢献度も含めて、今回2位に推させて頂きました。
オススメは「キノの旅」「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」等の原作者・時雨沢恵一脚本の第19話! 次元の銃撃戦が熱い!
● 第1位 ゾンビランドサガ
「アイドル物は、もう皆、食傷気味だろう」と言う時に限って、捻った変な物が出て来るんですよねw
ランキングからは漏れましたが「魔法少女 俺」や「Back Street Girls -ゴクドルズ -」等も、正直面白かったですw
この3つはもう、アイドルをギャグに使っているだけで、アイドル物と言って良いのか、微妙かも知れませんがw
最初は「アイドル×ゾンビ」だった企画が、「佐賀」を混ぜ、一人ずつ徐々に覚醒する筈が、尺が無くなって一気に覚醒と、狙った物ではない、奇跡の一作です。
時代に愛される作品と言う物には、この奇跡が大なり小なり必要なのだと思います。
逆に、ロックに生きるキャラクター達を描く為に、音楽にデスメタル系の高梨康治を採用。
アイドルアニメとバレルと視聴者が限定されると読み切った上で、誓約書まで書かせて秘密保持を徹底。
宮野真守や三石琴乃の台詞も、アドリブではなく殆ど台本。
死んだ日時が細かく決まっており、全員仏滅。
佐賀に関係のある(と言われている)、不死者・徐福の影。
暗くなり過ぎない様に、必ずギャグを挟む脚本。と、計算し尽された所も素晴らしい!
また、自虐ネタを放任している佐賀県広報。
人を轢き殺す描写を容認した自動車メーカー。
ゴジラの様なファンタジーではなく、雪の重みで壊れてしまう描写を黙認した施設管理者など、寛容な人々のおかげでこの物語が成り立っている事も、個人的に評価したいと思っています。
一つでもクレームが来ていたら、この物語は変更されていたのです。
そして何より、佐賀県と言う地方が、このアニメによって少しでも元気になって頂けたら、嬉しいですね!
アイキャッチで佐賀を宣伝するスタイルも良かった!
オススメは第8話! この秘密も、関係者が誰も漏らさなかった事に驚愕w
オリジナルアニメは、この、何が起こるか分からないと言う感覚が、非常に大事だと思います!
そして今回、特別に2作品を御紹介したいと思います、
深夜アニメではなく、日曜日の朝に、子供向けとして放映されいる2作品です。
需要がちょっと違うと思ったので、今回ランキングからは除外させて頂きました。
ルパン三世も2位に推させて頂きましたが、この二つの長期シリーズも、今年素晴らしい作品を生み出したと個人的に思っています。
これらのシリーズは、この今年のシリーズから見始めても全く問題ありません!
もし、少しでも興味がおありでしたら、是非、見て頂けると嬉しいです!
50話あるので、あんまり無理にオススメは出来ないのですがw
■ ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)
誰が集めた訳でもないのに、新しい鬼太郎を作るべきだと感じたスタッフが次々に集結。
特に「ねずみ男」がやりたくて声優になった古川登志夫がついに役を射止めたり、初代の鬼太郎役だった野沢雅子が、「目玉のおやじ」の役をやりたいと言って参戦、合わないだろうと思っていたスタッフの前で、完璧な演技を見せたと言う逸話が凄いです。
「ゾンビランドサガ」ではありませんが、鳥取県がスポンサーに入っており、シリーズで初めて、水木しげるの故郷・境港市が、人間のヒロイン「犬山まな」の故郷として描かれています。
まなの現住所も、原作者と同じ調布です。
人間の「まな」が、鬼太郎と対比して描かれている為、過去のシリーズでヒロインであった猫娘は、鬼太郎と同じ立ち位置にならない様に、大人として描かれているのも英断。
一目見ただけで魅力を感じる、女優の様な猫娘と言う発想が神懸っています。
「犬山」と「猫娘」、子供と大人の対比と言う構図も素晴らしい。
まなや鬼太郎が画面に映ると、横に立っている猫娘の太ももがどうしてもアップになると言う構図もエロいですw スタッフは、それを理解してやっているとのことw
鬼太郎が嘗て「水木」と言う青年に育てられた事、「目玉のおやじ」の本体が、白髪でイケメンの大人の鬼太郎の様な姿である事などもアニメとして初めて描かれました。
アイキャッチなどには、原作のイラストを使い、リスペクトも欠かしません。
内容も、ブラック企業や、移民、整形など、社会問題を多く扱う攻めの姿勢。
裏で暗躍する「名無し」と言う妖怪は、名前やアノニマスの様な外見から推測出来るように、恐らくネットを媒体として新しく生まれた妖怪なのでしょう。
「バックベアード」すら手玉に取り、全てを呪うかの様な言動が目立つ、彼との最終決戦にも期待です。
オススメは、第9話「河童の働き方改革」!
働き方改革と言う時事ネタもヤバいですが、シリコダマを抜かれ喘ぐ鬼太郎(高山みなみ)や、逃げ惑う猫娘など、深夜アニメで流してもヤバそうな内容を、何で朝からやっているのかw
ゴブリンスレイヤーより子供に悪影響だと思いますが、女性が裸で火ノ丸相撲やっている様な漫画を描いていたのこそが水木しげるです! いいぞもっとやれ!w
■ HUGっと!プリキュア
通算15作目にして、13代目のプリキュア。
15作目と言うのがそんなに切りの良い数字だとは思えないのですが、スタッフはノリノリで、物語の中盤で既に過去のプリキュアどころか、プリキュア相当の力を持った能力者まで総登場させ大決戦!
映画は「Most magical warriors in an anime film」としてギネスにも認定され、初日と二日目の興行成績で、歴代プリキュアの2.2億円を大きく上回る3.5億円を記録しました!
未来の世界を既に制止し(滅ぼし)、時間を超えたり、巻き戻したり、時を止めたりする個人ではなく巨大企業が敵と言うのもヤバいですね。
時を操る能力は凄いのですが、敵の社員が書類を出せとか、予算がとか、散々苦労し、それでいて次々と使い捨てられて行く姿に、大人が号泣w
日経新聞で、特集が組まれたのも頷けますw
主人公は、本当は暗い性格でずっと一人で絵を描いていた頑張り屋の少女。
仲間のプリキュアは、一人が大女優の娘で自分も天才子役と呼ばれる悩める天使。
一人が海外で優勝実績もあるのに身長が伸び飛べなくなった氷上の流れ星。
一人が変身ヒーローに憧れるロック大好き小学生貴族。
一人が合体変形も可能な敵から寝返って来た大食いアンドロイド。
最後の一人がフランス人とのハーフで女装趣味のスケート「美少年」と言うのも相当ヤバいですw 盛り過ぎw
エイプリルフールに『映画ドラゴンボール超×映画プリキュアスーパースターズ THE MOVIE 孫悟空VSキュアエール』の制作を発表したり、スタッフは本当にやりたい放題!
それもこれも、制作に『美少女戦士セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』の佐藤順一が入っているからだと思われますw
この人くらいになると、好き勝手にやっても、誰も怒らないでしょうw
ギャグもバトルも凄いですが、『おジャ魔女どれみ』を踏襲し、子育てをテーマとし、母親を描いている所も素晴らしい!
オススメはシリーズ第700回だった第16話!
モブが主役の回と見せ掛けて、最後にトラウマレベルのショック映像で〆る、『おジャ魔女どれみ』で、細田守が担当した回の様な、劇場版クラスの神回でした!
現在私の中では、子供に見せたいアニメ「No.1」になっています!(自分は結婚すらしていませんがw
2018年は、ここに入らなかった作品でも、作画も良い、本当に質の良いアニメがたくさんありました。
京アニ作品の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「Free! -Dive to the Future-」「ツルネ -風舞高校弓道部-」が入っていない事に驚かれる方もいるかも知れません。
劇場版の「リズと青い鳥」等、劇場で思わず叫んだほど大好きでしたw
映画には「なのは」も「ゴジラ」も「コナン」も「ガンダム」もありましたが入らなかった!
アニメのレベルも、ここまで来たんだなと逆に感慨深いものがあります。
(勿論、相変わらず作画崩壊で世間を騒がせた作品もありましたw)
長年、切磋琢磨し、クオリティ上昇を続けて来たアニメ関係者の全てに感謝!
そして、「ルパン」や「鬼太郎」「プリキュア」の様な超長寿番組と比べるのも烏滸がましいですが、長年培った技術と経験。それを打ち破るセンス・発想・勇気・決断!
全てAMV/MAD制作にも言える事かと思います!
AMV/MADも、遂にここまで来ました!
長年AMV/MADを作り続けて来た皆様! 新しいセンス・発想・勇気・決断を持って参画して来た新人の皆様! 全てに感謝!
2019年も世界に、私達がアニメが大好きだと言う事を、私達がAMV/MADが大好きだと言う事を、叫び続けて行きましょう!
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