[iha’s column] AMV/MADイベントの必要性と運営について考えてみる
■ AMV/MADイベントの必要性と運営について考えてみる
動画イベントを、新たに開催して下さる人が増えて来ている様に感じます。
また、イベントを継続されている方々も多いです。
個人的にですが、とても嬉しく、また同じイベント主催者として、心強く思っておりまして、まずは一言、御礼申し上げたいと思います。
「何故、御礼を?」と思われるかも知れませんが、同志がいるのは心強い物です。
同じイベント主の方々には、何となくですが分かって頂けるかと思います。
皆様、本当にありがとうございます<(_ _)>
この記事は、最初は「AMV/MADイベントの必要性を考えてみる」
次に、「企業のノウハウからAMV/MADイベントを考えてみる」となっています。
イベントを行う予定の無い方でも、仕事などでは役に立つかも知れませんし、雑談として楽しんで頂けたら幸いです。
■ AMV/MADイベントの必要性を考えてみる
まずは、イベントそのもの、特にAniPAFEに対する私の考えです。
この私の考えを、イベントの前面に押し出していないのは、「様々な考えの人がいて」、「様々に受け取る人がいる」それで良いと思っているからです。
私の考えは踏まえるだけにして、是非、皆様自身でも考えてみて頂けたら幸いです。
● 芸術活動としてのAMV/MADイベント
人間は言葉を生み出し、絵画や音楽と共に歩んで来ました。
いつしか人は演劇を楽しむようになり、映画が生まれます。
マンガやレコード、TVの登場により消費の形態も大きく変わりました。
アニメは、それらの要素を全て備えた、到達点の一つなのではないかと私は思っています。
TVゲームは、これらの芸術に対してプレイヤーが能動的に参加出来る、更に一段上の存在です。
そしてAMV/MADは、ゲームとはまた違った、参加型の芸術到達点だとも思っています。
制作には時間が掛かりますが、視聴時間が短くて済むのは、ゲームよりも優れている点かも知れません。
また、芸術には価値があり、価格が付く事もあります。
これには実は、芸術の本質が含まれているのです。
例えば絵画は、正確に描けば良いと言う物ではありません。
それでは写真の方が価値が高くなってしまいます。
基本的に芸術と言う物は、優秀な人間の手が加われば加わるほど、価値が上がります。
絵画の場合等は、美術館の来場者をどれだけ増やせるかが基準となったりして、価格が付けられます。
AMV/MADも同じです。
再生数の多い、人の呼べるAMV/MADには、実は価値があるのです(価格は付いていませんが)
その価値を上げる必要性があると私は思っています。
絵画などは、歴史的に意味のある作品など、価値が跳ね上がります。
映画などは、コンテストを行い、映画界全体の価値を押し上げようとしたりします。
AMV/MADコンテストは、歴史的な意味を持たせたり、界隈全体の価値の押し上げの為に必要な事なのではないかと、私は考えています。
● 動画制作能力とAMV/MADイベント
2019年、ついにインターネット全体の広告費(2兆1,048億円)は、テレビ全体の広告費(1兆8,612億円)を抜きました。
まだまだテレビの影響力は強いですが、現在、インターネットは最も影響力のあるコンテンツであると言って良いかと思います。
その中でも動画コンテンツは、昨年対比でも157.1%となっている、最も期待されているコンテンツです。
動画制作能力は、非常に重要なスキルになって行くと思います。
海外はその事に気が付いているのか、プロ用の物も含め、動画コンテストが多数開かれ、切磋琢磨しようと言う機運があります。
日本人は競争意識が希薄なので、あまり好まれないかも知れませんが、私はあった方が良いと思い、アマチュア向けですがコンテスト形式のイベントを行っています。
動画制作能力は非常に重要になって行くと思いますが、アニメーターが薄給である様に、動画制作者が高給を取れるかと言うのは、また別の話です。
恐らく動画制作者の団体(労組の様な物)が出来ないと、あまり良い未来は開けないのではないでしょうか?
その為にも、動画制作者達の横の繋がりを増やして行く事も必要かと思います。
また、AMVは海外で非常に人気があります。
JAPAN-EXPOなどの日本文化を海外で紹介するイベントでも、AMVと言うコンテンツが普通に認められ入っています。
アメリカや日本などの国家、NHKや集英社などの権利者が、後援団体として名を連ねているのにです。
海外ではAMVを入り口にして一般でも動画編集に親しむ人が増え、日本では削除が多く動画編集能力を高める機会が減ってしまう。
私は、その様な未来が来ない様にする為にも、日本でのAMV/MAD活動を守って行く必要があるかと思っています。
● 著作権とAMV/MADイベント
まず、これらの法律に関して、私は専門ではないのであまり詳しくはありません。
ネット上で調べて書いている物が多いので、専門家からすると間違っている物もあるかと思います。
その点を御留意頂き、御指摘なども頂けると幸いです。
著作権に関して、AMV/MADは完全にセーフではありません。
「複製権」「翻案権」「同一性保持権」「無断上映の禁止」等の法律に抵触する可能性があります。
「二次創作としての除外」「非営利無報酬無対価であるとしての除外」「雑報としての除外(これは主にニュース記事などを引用する場合の法律ですが、AMV/MADに当てはめるなら、30分以上のアニメを5分程度にまとめているので雑報に含まれるのではないかと言う物です)」
これらの法律に含まれ、除外される可能性もあり得ますが、現状では、ちょっと苦しいです。
また、以前は権利者の訴えが必要な「親告罪」であり、権利者様の御好意により見逃されて来た面も強いのですが、現在は「非親告罪」となっており、権利者が訴えなくても取り締まりが行われる事になっています。
「親告罪」は検察官が公訴を起こす時に、被害者の告訴を必要とする犯罪で、それを検察官が認め公訴まで行かないと捕まったりしません。
被害者と加害者が、途中である程度の合意が出来る場合、「告訴を取り下げ」たりする事もあります。
「非親告罪」の場合、例えばAMV/MADを第三者が「告発」する事も出来る訳ですが、結局の所、被害者が告訴していないので処罰が難しいとして、告発状の受け取りを渋られる事が多いです。
基本的には受理される筈なのですが、この様な案件を一度でも受理してしまうと、検察や裁判所の仕事が圧迫され、崩壊するからだと思われます。
「非親告罪」になったからと言って「被害者」の意思を尊重せず、検察官が勝手に公訴したりする事は殆どないのです。
現時点では、曲を大量にUPしたりして影響が大きいとして逮捕された人等はいますが、MADが理由で逮捕された人は一人もいません。
ただしそれも逮捕されていないだけで、現在の法律に抵触していると言う点は自覚した方が良いかとは思います。
実の所、権利者、特にクリエイターは71%もが、厳しい著作権ではなく、許諾を受けずに一定の自由な利用が可能になる著作権を支持しており、特にドワンゴや角川グループ等は「愛があればMADも認める」発言をしていた事でも知られています。
私も厳しい著作権には反対です。
コミックマーケット(同人誌)や、ワンダーフェスティバル(模型)、歌ってみた、VOCAROID、ゲーム実況も以前は著作権的に難しい存在でした。
しかし今は、ある程度認められています。AMV/MADもファン活動としての節度を守り、権利者と共に歩んで行く方向を模索するべきです。
個人では難しいのですが、イベントは一定の節度を広め、一定の人数を集め、権利者にとって無視出来ない存在になる為の一助になるのではないか。私はそう思っています。
● グローバル化とAMV/MADイベント
世界の距離は、急激に狭まっています。
航空機による輸送、経済のグローバル化。
そして、インターネットによる情報の高速化と均一化です。
私は格差を利用した経済的グローバル化や、Tax Haven(税金の安い国に本社や戸籍を移し脱税する事)等の抜け道的グローバル化には反対ですが、両者にとって有益な貿易や情報グローバル化は必然だと思っています。
この狭くなった世界、特にインターネットを利用した情報がグローバル化された世界では、何故か日本の影響力が強いと感じている人も多いのではないでしょうか。
日本は、言語的にマイナーで、情報のグローバル化に不利である筈なのにです。
ゲームをはじめ、2chやニコニコ動画、VirtualYouTuberなど、日本のコンテンツは、何度も世界中に大きな影響を与えて来ました。
これには様々な要因があり、有能な人々がいたのも現実ですが、それだけではありません。
日本は遥か昔から、神道と仏教を融合して来た様に、西洋と日本の文化もMIX、混合して来ました。
もしも日本のアニメが、非常に日本的な、侍や忍者のアニメばかりだったら、受け入れられて来なかったのではないでしょうか。
日本の文化は寛容で、世界中の物を受け入れ、MIXすると言う能力が高かった為に、このインターネット世界で、世界中の人に受け入れられ、ムーブメントを起こして来れたのだと思います。
そしてグローバル化が進んで行く世界において、この日本のMIX文化は、世界中の人の意識に浸透し、世界を変えて行く事になる筈です。
そうでなければ、世界中の人々は自分達の文化に固執し、相手の文化を尊重せず、争いが起こる事になってしまうからです。
MADも、このMIXする文化の一つです。AMVなどはまさに、西洋の音楽と日本のアニメの融合です。
「争ったり、主張したりするだけではなく、尊重しMIXする」
この意識を自然に広める為にも、私はMAD文化は必要だと思っています。
● 子供への影響とAMV/MADイベント
アニメは特に子供に対して、記号化された音と映像を持って強烈にテーマを語り、精神に深い影響を与えるコンテンツだと私は思います。
友情・努力・勝利だけでなく、恋愛・家族愛・思いやり等も普通に土台とし、面白くも感動的なストーリーを描く日本の作品が、子供に与える影響は計り知れません。
平均的な国々と比べ、平和で、犯罪も少なく、格差も少なく、差別も少なく、清潔で、教育が充実している日本の現状を、海外に見せるだけでも意味があります。
日本の現状を最も喧伝(世界に発信)しているのは、アニメであるとも言えます。
特に特定の思想や宗教を持たない日本のアニメは、世界中で流す事の出来る珍しいコンテンツです。
性的表現に厳しい国では難しいかも知れませんがw
性的表現は逆手に取れば、性に興味を持ち始めた少年少女が日本のアニメに興味を持つ一手になるかも知れません。
また、日本では1980年から1990年までの十年間に、性的な漫画雑誌の売上げは倍増し、性的なコミックスの売上げは三倍に増大しましたが、強姦で検挙された少年男子は半減しました。
この様な事象も、世界的に検証し直す必要があるかと私は思います。
TV放映はされていない地域(イスラム圏など)ではアニメは公式には翻訳されておらず、言語的には厳しいかも知れません。
しかしAMVはその隙間を縫って、音楽と映像と言う、あまり言語を必要としない表現で、日本のアニメを拡散するのに一役買っています。
世界の道徳観念上昇の為、犯罪率減少の為にも、日本のアニメやマンガは有効であり、それへの入り口となるAMV/MADは必要なのではないかと、私は思っています。
「AMV/MADイベントの必要性」に関する記事は此処迄です。 以下は「イベント運営」に関する記事となります。
■ 企業のノウハウからAMV/MADイベントを考えてみる
以降のサブタイトルは、企業のイベントノウハウ等で、良く用いられる物です。
それをAniPAFEのイベントに当て嵌め、解説しています。
長くなるので企業としての実例は省略しますが、企業のイベントなら、その時どうしたら良いのか、考えてみても面白いかと思います。
1⃣ イベントの目的を考える
イベントの目的を明確にしておかないと、自分が望む様な結果から、ズレてしまう可能性があります。
一応ですがAniPAFEは、「動画の数を一つでも増やす事」が一番の目的です。
数が増える事により、ゲーム実況の様に公式に認められる様になったり、動画制作者が増える事により、多様性と全体のレベルアップを図りたいと思っています。
道程は険しく、遠いですが。
「動画の再生数を増やす事」が二番目の目的で、その他「動画参加者が楽しめる」「視聴者が楽しめる」等々と言った所でしょうか。
目的が複数あるのは良くある事で、「一石二鳥」になる様に、バランス感覚が必要となります。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならない様に、気を付けたい所です。
また、目的を設定した時に、WIN-WINの関係になる様にするのも重要です。
動画イベントなら、「制作者と視聴者が共に楽しめる」等かと思います。
なるべく多くの人がWIN状態になるイベントを、考えて行きたい所です。
2⃣ イベントのターゲットを考える
AniPAFEであれば、ターゲットは「動画制作者」です。
そのターゲットに興味を持ってもらう為に、どうすれば良いのか、考えてみたいと思います。
タイトルに「AMV/MAD」と付ける。
これは大勢が参加する「イベント」「お祭り」であり、「投票型ランキングイベント」でもある旨を強調する。
「人気のあるアニメやゲームを使用したポスターや宣伝動画」を作る。
「生放送」などの付加価値を付ける。
等々。
より多くの方向からのアプローチは、より多くの人の興味を惹く事になりますので、この作業は非常に重要になります。
もしも「視聴者」を優先したイベントとするならば、アプローチの仕方が変わります。
動画に点数を付け、それを公開したりするのは、視聴者には分かり易く面白いかと思います。
動画を募集したりせず、全ての動画を対象にしてランキングを作り、面白おかしく紹介すると言う、ボカロやアイマスのランキング動画等は、視聴者優先の良い例ではないかと思います。
3⃣ イベントの内容を考える
AniPAFEは、「投票型ランキングイベント」です。
「動画制作者」をターゲットにして、「自分の作品が、どの様に評価されるのか」と言う好奇心や向上心に訴え掛けています。
また「動画制作者」にとっては、イベントに参加すれば「再生数が増える」「知名度UPにも繋がる」「横の繋がりが出来るかも知れない」など、様々な利点があるかと思います。
「再生数を増やす」為に一般投票制があって何度も見返してもらったり、「制作者の知名度UP」の為に結果発表を貼り出したり、「繋がりを作る」為にもTwitterで宣伝活動をしたりしています。
「投票」や「ランキング」等の要素は、動画制作者以外の「一般視聴者」に対しても、興味を惹く、面白い内容になり得るとも思っています。
※ 雑談「もしAniPAFEのイベント内容が違ったら」
① もしAniPAFEが「投票を行わないイベント」だった場合は、「自分の作品が、どの様に評価されるのか」と言う要素や、「投票を楽しむ」「ランキング」と言う一般視聴者にも訴える要素が減じる分、「参加の敷居」と「運営の労力」も大きく減じ、イベント回数を増 やす事も可能になるかも知れません。
これは「動画を一つでも増やす事」と言う目的には、一番合致するシステムだと思います。
(それなのにAniPAFEがこのシステムを採用していない理由は後述します)
② もしAniPAFEが「審査員制ランキングイベント」だった場合は、「投票の楽しみ」は減りますが、「より正確なランキング」が作成出来、「自分の作品が、どの様に評価されるのか」と言う好奇心と向上心により大きく訴え掛け、動画制作能力向上に更に寄与出来るのではないかと思います。
③ もしAniPAFEが「ネームレス形式」とも呼ばれる、作者名を伏せて運営がまとめて動画を投稿するイベントだった場合は、審査員制と同じ様に「自分の作品が、どの様に評価されるのか」「より正確なランキング」と言う二つの要素が増えます。
しかし、その分「視聴者数、再生数が減る」と言う問題に直面する事になります。
AMV/MADの視聴再生数は、タイムリーさに大きく影響を受けますので、最もタイムリーなピーク日より、一日遅れる毎にどんどん再生数が減って行きます。
なので運営がまとめてからUPする、ネームレス形式のイベントに参加される人は「古い大好きなアニメや知名度の低いマンガでMADを作るチャンス」「じっくり手を掛けて作品を作ろう」くらいに思って参加すると良いかと思います。
また、「フォロー」や「チャンネル登録」と言うシステムがある事からも分かる様に、作家主義と言う物があり、制作者が好きで動画を見ている人達も存在します。
動画制作者ではない一般視聴者は、あまりイベント自体には興味がありませんので、この点でも再生数は減る可能性が高いと言う事を理解して御参加下さい。
④ 雑談まとめ
AniPAFEが①②③の様なイベント形式を取っていないのは、昔からその様なイベントがあった為、差別化の為に行わなかったと言う理由が大きいです。
また、私には投票イベントを運営した経験がリアルでもネット上でもあった為、自分の能力をより活かしたイベントを選択しました。
私には動画を制作していない知人も多く、その人達が投票で参加出来る様にもなっています。
「動画を一つでも増やす事」と言う一番の目的はありますが、「一般視聴者」への影響なども決して無視して良い要素ではなく、最終的には私なりのバランス感覚でこのルールに着地しています。
様々なイベントがあり、様々なイベント主様がいる訳ですが、完璧な正解などなく、それぞれが一長一短で、それぞれのバランス感覚の上に成り立っているのです。
様々なイベントがある事によって、様々な需要を満たし、界隈全体が盛り上がる。
これは、とても良い方向性だと私は思っています。
4⃣ イベントのスケジュールを考える
スケジュールは、イベントの当日だけでなく、その為の準備と、後片付けも含めた計画で、余裕も持たせ、日程変更などに耐え得る物でもなければなりません。
AniPAFEの場合は自分の準備だけでなく、動画制作者の制作時間が非常に重要となりますので、告知(ルール公開)から開催まで3カ月、開催してからイベントを知る人もいますので、開催から締め切りまで1ヶ月と、4カ月以上の余裕があります。
また、お盆や夏休みに作業をして頂ける様に、投稿開始は8/31から。
シルバーウィークも加味して、投票や結果発表までの日程が計画されています(今年は祝日がオリンピックの為に移動になりましたが……
スケジュールは、別の大きなイベントと重なるのも、避けたい所です。
AniPAFEも、他の動画イベントと競合をしない様に、日程を調整したり、作品の共用を可能としたりしています。
またイベントの結果発表などの大事な日が、オリンピックの開会式など、リアルでの大きなイベントと重なるのも避けたい所ですね。
5⃣ イベントの宣伝を考える
AniPAFEでは主に、Twitterとニコニコ生放送を活用しています。
Twitterは、SNS広告に分類されます。
また、BOTにより毎日自動で呟く事により、リターゲティング広告(同じターゲット層に何度も訴え掛ける)、インフィード広告(見ていると自然に挿入してある)にも分類されるかと思います。
Twitterは毎日1~3回(開催が近くなると増やす様にしています)
目を惹く様に、なるべく新しいポスターも添える様にしています。
ニコ生は動画広告に分類されますが、実際はTwitterへリンクする事が重要で、Twitter宣伝の付加価値としての側面が強いです。
ニコ生は月1~週1回(開催が近くなると増やす様にしています)
以前は通年で週1だったのですが、今は余裕がなく、出来ていないのが苦しい所です。
本当はYouTubeでの宣伝活動もするべきだとは思うのですが、これも中々出来ていないのが実情です。
結局の所、現在の宣伝活動はTwitterが一番有効な様です。
企業が良く利用している事からも分かります。
その事が分かっているのですから、動画制作やブログを全て打ち切ってでも、Twitter宣伝に集中するのが、本当は一番良いのかも知れません。
AniPAFE自体の簡易化も含めて、色々考えてはいるのですが難しい。
正直、宣伝能力については、私よりも他のイベント主様の方が優れていると思いますので、他の皆様を参考にして欲しいですw
AniPAFEでは、素晴らしい皆様の御力を御借りしようと言う事で、支援動画や、支援ポスターなどを募集させて頂いておりますw
6⃣ イベントでのトラブルを予想し、事前に対応策を考える
人が多く集まれば、変な人が含まれる可能性が、どうしても増えてしまいます。
嫌がらせをする事によって快感を得る人間になると、大勢が楽しんでいればいるほど、集まって来てしまいますので、より注意が必要です。
これら「荒らし」に対しては、AniPAFEでは基本的にスルーを推奨しております。
ただし、スルーでは済まない荒らし行為もあります。それが「多重投票」です。
「多重投票」は、真面目に投票している人の一票の価値を下げてしまう、たいへんな問題行動です。
ツールを使った大量投票だけでなく、PCとスマホ用アカウントでの二重投票だけでも非常に問題なので、絶対にやめて下さい。
AniPAFEでは多重投票対策として「投票時のニコニコアカウントの記載」を御願いしております。
これによって、殆ど活動していない怪しいアカウントからの怪しい投票は、証拠がなくとも運営の判断で無効にしています。
無効票があった事は秘密にし、公言しない方が、穏便に処理出来ると思いますので御勧めです。
7⃣ 相手の立場で、全てを見直し、もう一度考える
AniPAFEも「動画参加者」の目線で、もう一度考えてみましょう。
基本的には「ルールが多い」「期間が長い」「楽しくない」等の問題点が出て来るかもしれません。
「ルールが多い」のは、読むのは大変ですが、初めて参加する人でも、誰かに質問する事なく、ある程度安心して参加出来る様にする為の物です。
その他にも、ルール違反をする荒らしへの牽制。
新しい発想、新しいコンテンツでの参加等に対応する為に、ルールを増やして来た結果であり、ルールを簡素化する利点と一長一短だと思っています。
「期間が長い」のは、制作時間の確保。投票時間(動画視聴時間)の確保。イベントの宣伝効果の為などです。
特に、イベントを開催初期に知った人にとっては、「締め切りまで1ヶ月近くあればギリギリ参加出来るかも知れない」と言う利点もあり、「期間が長い」と言う意見と一長一短となっています。
「楽しくない」は、うーんw 他のイベントを御紹介させて頂きましょうかねw
「動画制作者」とは別に、「一般視聴者」目線だと「投票の敷居が高い」「イベント自体の知名度の低さ」等があるかと思います。
「投票の敷居」については、多重投票への対策もあって、このシステムを選択させて頂いております。
また、「感想」がある事により、動画制作者のモチベーションにも繋がっているかと思いますので、皆様にも是非御協力頂けると幸いです。
「イベントの知名度」は、宣伝活動の強化が必要だと思いますが、これは私の私生活とのバーター(物々交換)です。
支援作品等、皆様にも御協力頂けると幸いです。
知名度の上昇には裏技も幾つか存在します。
一つは「炎上商法」なのですが、あまり使用したくありませんねw
もう一つは、「知名度のある物、者に乗っかる」事で、様々なやり方があるかと思います。
実は「ニコニコ超会議」などに運営から誘われてはいるのですが、著作権問題もあり、なかなかに難しいです。
私があまりリアルイベントに積極的でないのもありまして、お断りしている状況です。
やってみたいという方は、最終的に卓が取れるかは分かりませんが、ニコニコ運営に相談してみても良いかも知れません。
一気に知名度を上げるチャンスであるとは思います。
他の細かな問題点に関しては、これも、なるべくですがルールに盛り込む様にしています。
長いルールになってはおりますが、御理解頂けると幸いです。
8⃣ 次回の事を考える
イベントは継続して行えば、リピーターが増えたり、知名度が上がったり、運営の経験値が上がったりと、基本的にはプラスになります。
また、継続すれば、反省点を活かす事が出来るのも強みです。
私は、改善案をマメにメモして、何度も見直して考える様にしています。
殆ど採用する事はないのですが、1割でも本当に改善出来れば、継続と共に大きな力になると思います。
これとは逆に、アンケート等で意見を募集するのは、あまり御勧め出来ません。
これは全ての意見を採用する事は、矛盾していて絶対に無理だからです。
特に意見があるという事は、現状を変えたいという事です。
今のままで概ね満足と言う意見と、どうしても食い違ってしまいます。
意見が採用されなかった時、わざわざ悩んで質問して下さった人に、失望を与えてしまうというのも問題です。
基本的には参加者よりも運営側の方が、イベントを良く見ている筈であり、参加者視点さえ忘れなければ、アンケートの必要性は薄く、マイナスの方が大きいかと思います。
アンケートは、飲食店などで良く設置されているのを見掛けます。
あれは細かな指摘を書く物であって、ラーメン店に対して、「流行っているからタピオカを置いた方が利益が出ますよ」等と言う物ではありません。
アンケートが採用されているイベントに対しては、是非、大きな指摘ではなく、細かな指摘をしてあげて下さい。
また「ここが良かった」等のプラスの感想は、運営側としても嬉しく、長所を伸ばそうとする筈ですので、書いても良いかと思います。
勿論、アンケートが必要ないと言っても、運営が独り善がりになって良いという物ではありません。
ある程度信頼の置ける人物へ意見を求めたり、イベントをワード検索したりして、情報は仕入れる様にした方が良いと思います。
そして出来ればイベントの終わりに、次のイベント告知が出来れば最高です。
「継続は力」です。
■ 全体のまとめ
「イベントの必要性」と「イベントノウハウ」、目的と手段と言う問題を主体に、書かせて頂きました。
基本的には以前から書き溜めていた内容になるのですが、長くなり過ぎた様な気もします。
イベントに対する私の考え、総括となる訳ですが、運営の苦悩と苦労が滲み出ている様にしか見えませんねw
「こんなに苦労するなら、運営なんかやらない!」と思われるかも知れません。
しかし、苦労すれば苦労するほど、楽しいですよ!
苦労の方向さえ正しければ、絶対に成功します!
皆様も是非、チャレンジしてみて下さい!
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